G7サミット 重要鉱物で成果文書 中国からの輸入依存脱却目指す
カナダ西部カナナスキスで17日に閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)では重要鉱物の行動計画を成果文書にまとめた。レアアース(希土類)で圧倒的シェア(市場占有率)を持つ中国を念頭に、生産や供給源の多角化や投資促進などを進め、各国は中国からの輸入依存脱却を目指していく。
レアアースは、電気自動車(EV)やスマートフォンなどさまざまな製品に使用されており、中国が世界の生産の7割を占めている。
成果文書では、中国を名指しこそしないものの、「非市場的政策及び慣行が、多くの重要鉱物の我々の調達能力を脅かしている」と明記。「意図的な市場の混乱への対応を調整し、採掘・加工・製品化を多角化、国内化する」として、中国からの輸入依存度を低減させていく。
具体的には、産業界や国際機関などが協力する工程表を年内に策定▽民間投資の促進支援▽国際金融機関にプロジェクト投資への資本提供の奨励――などが盛り込まれた。
レアアースを巡っては、中国が米国の高関税措置に対抗して4月に輸出規制を始めた。米国はその後、自動車生産に支障が生じる事態に陥るなど対応に苦慮。輸出規制については欧州連合(EU)や日本なども中国に改善を求めており、石破茂首相は16日の討議で、G7やパートナー国で緊密に連携して対抗することの必要性を訴えていた。
このほか、サミットでは人工知能(AI)に関する成果文書もまとめた。デジタル格差を解消するため新興市場や途上国との協働を進め、公共分野でのAIの導入を加速するよう明記している。【バンフ(カナダ西部)古川宗】
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