日大アメフト部、3年ぶり公式戦出場へ 後継組織が関東学連へ加盟

2025/06/18 00:11 

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 関東学生アメリカンフットボール連盟は17日にオンラインで臨時理事会を開き、部員の違法薬物事件で廃部となった日本大アメフト部の後継組織について、2025年度からの加盟を認めた。今秋のリーグ戦で日大を2部の所属とすることも決めた。日大は3年ぶりに公式戦への出場が可能となった。

 日大は複数の部員の逮捕などを受け、23年12月付でアメフト部を廃部とし、24年2月には関東学連から退会した。24年度は薬物検査や誓約書への署名などの条件を満たした元部員や新入生らが、後継組織「日大アメリカンフットボール有志の会」として活動し、日大によると73人が参加した。今年2月、関東学連に今年度の新規加盟を申請していた。

 関東学連は、新規加盟審査委員会が日大から聞き取りを行うなど審査の手続きを進めてきた。2部の所属とした理由については、「関東でもトップクラスの競技力を有するが、最も筋が通るのは一番下の3部から始めること」とした上で、3部では体力や経験の差により安全面での不安が大きく、1部からの再出発は公平性の観点から適切でないと判断した。

 また、加盟に際してはガバナンスへの懸念を理由に、「早期の競技部への移行を望む」「万が一、今後重大な規律違反があった場合は、過去の規律違反への処分も斟酌(しんしゃく)し、厳粛な処分を検討する」の2点を付帯決議とした。

 日大は新しいアメフト部の創部について「加盟後の活動に対する内外の評価を見極めつつ、判断していきたい」と検討を続けている。【玉井滉大】

毎日新聞

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