韓国の情報機関「国家情報院（国情院）」は２６日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対して北朝鮮が「早ければ７～８月に追加派兵を行う」との見方を国会の委員会で報告した。出席した議員が明らかにした。ロシアのショイグ安全保障会議書記は１７日、北朝鮮が露西部クルスク州の地雷除去や復興支援のために工兵ら約６０００人を派遣することを決めたと明らかにしていた。

　議員によると、国情院は北朝鮮内で派遣する兵士の選抜作業が行われていることを確認。軍事支援の見返りとして、ロシアは北朝鮮に防空ミサイルや無人航空機（ドローン）、ミサイル制御能力などに関する技術支援を行ったと分析しているという。

　韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は１万４０００人以上をロシアに派兵した。少なくとも約４０００人の死傷者が出ているとみている。【ソウル日下部元美】