「中国とは家族」 春節で観光客呼び戻し狙うタイ 国王訪中で好機

2026/02/15 15:49 

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 中国で15日、旧正月(春節)の9連休が始まった。日中関係の悪化で中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことも影響し、旅行先として韓国やタイの人気が高まっている。

 観光が経済の柱となっているタイでは、需要をけん引する中国人客への期待は大きい。

 現地メディアによると、中国人の訪問者数は2025年、前年比で約3割落ち込んだ。中国人俳優がタイを経由してミャンマーの国境地帯に拉致された事件が発生し、治安への不安からキャンセルが続出したためだ。

 タイ政府は今年の春節を挽回の好機にしようと意気込む。年間を通じて「中国とタイは一つの家族」と銘打ったキャンペーンを展開。旅行会社や航空会社などと連携して誘致に力を入れている。春節前後の10日間で約24万1000人の中国人の訪問を見込む。

 追い風となったのが、25年11月のワチラロンコン国王の訪中だ。国交樹立50周年に合わせて初めて中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。中国の張建衛(ちょうけんえい)駐タイ大使は、国王夫妻の訪中を歓迎し「多くのファンを獲得し、『タイ観光ブーム』が巻き起こった」と持ち上げた。【バンコク武内彩】

毎日新聞

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