ウクライナと英仏独首脳、和平交渉の5条件提示 米の関与も訴え

2026/06/08 09:28 

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 ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と英仏独の首脳が7日、ロンドンで会談した。4首脳は共同声明を発表し、即時かつ完全な停戦や、現在の前線を交渉の出発点とすることなど、和平交渉の5条件を提示した。露ウクライナを仲介するトランプ米政権の関心が対イラン軍事作戦に偏り、和平交渉が停滞する中、米国の積極的な関与の必要性も改めて強調した。

 5条件は他に、停戦発効後のウクライナへの多国籍部隊派遣を含む、強固で法的拘束力のある「安全の保証」▽ロシアが侵攻を停止してウクライナの損害を賠償するまで、ロシア資産の凍結を継続すること▽欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に関連する交渉事項については、それぞれ加盟国の同意を必要とし、欧州の安全保障上の利益を確保すること。

 これまでのウクライナの和平案におおむね沿った内容で、ロシアが同意する可能性は低いとみられるが、欧州主要国との結束を確認し、国際社会にアピールした形だ。

 ウクライナ軍はここ数カ月、ロシアに占領された地域やロシア国内への無人機(ドローン)攻撃で攻勢を強めている。一方で、ロシア軍も6月初めからウクライナの首都キーウを含む各地にミサイルなどで大規模攻撃を仕掛け、死傷者が相次ぐ。

 ゼレンスキー氏によると、7日にはウクライナ北部キーウ州の使用済み核燃料貯蔵施設がロシア軍のドローン攻撃を受けて火災が起きた。国際原子力機関(IAEA)は敷地内の放射線レベルに異常はないとしている。この施設はチョルノービリ(チェルノブイリ)原発からも近い。

 ゼレンスキー氏は一部の領土奪還などの戦果もてこに、4日に公開したプーチン露大統領あての書簡で、戦闘終結に向けた直接会談を改めて提案した。だが、プーチン氏は5日に拒否する姿勢を示している。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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