岸田文雄首相は２０日、中国による日本産水産物の禁輸に関し、「中国側は日本産水産物の輸入規制措置の調整に着手し、基準に合致した日本産水産物の輸入を着実に回復させることとなった」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

　首相は輸入再開の時期について「具体的にいつまでということについては明らかになっていないが、輸入が着実に回復されると理解している」と述べた。「我が国の立場が規制の即時撤廃であることに変わりはなく、今回の発表を撤廃につなげていく」とも強調した。

　また首相は、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）のグロッシ事務局長と電話協議し、東京電力福島第１原発の処理水海洋放出を巡り、モニタリングを拡充させることで合意したと明らかにした。【内田帆ノ佳】