自公が25年度予算の修正案を国会に提出 29年ぶりの「国会修正」

2025/02/28 13:21 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 自民、公明両党は28日、2025年度予算の修正案を国会に提出した。一般会計の歳出総額を政府案より3437億円減額し、115兆1978億円とした。

 当初予算について、与野党が協議して案を国会に提出する「国会修正」をするのは、1996年の橋本龍太郎内閣以来29年ぶり。

 歳出は、日本維新の会が求めた高校授業料無償化の費用として1064億円を計上した。高額な医療費負担を一定に抑える「高額療養費制度」の負担上限の見直しについては55億円を計上した。

 所得税のかかり始める「年収103万円の壁」を160万円に引き上げることに伴う所得税の減収により、地方交付税交付金は2056億円減るとした。また、政府案で1兆円計上した予備費を2500億円削る。

 歳入は「年収の壁」引き上げに伴う税収減を6210億円と見込んだ。不足分はワクチン生産体制などの緊急整備基金の見直しによる返納金などで2793億円の財源を捻出する。【加藤美穂子、山下貴史】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース