「羊の解体やめて」モロッコ国王、宗教儀式に異例の要請 その理由は
北アフリカ・モロッコのモハメド6世国王は26日、干ばつの影響で国内の羊の数が減少しているとして、6月ごろに行われるイスラム教の犠牲祭で生きた羊の解体をやめるよう国民に求めた。ロイター通信などが報じた。気候変動の影響で干ばつが深刻化する中、水不足が宗教儀式にも影響を及ぼすことになった形だ。
報道によると、モロッコでは近年、干ばつが深刻化し、国内の羊などの家畜が9年前に比べて約4割減少。今季の降雨量も過去30年間の平均の約半分にとどまり、家畜のえさとなる牧草の不足を招いている。
国王は26日、トゥフィク宗教財団・イスラム問題相を通じて声明を出し、犠牲祭の重要性を指摘しつつも「困難な状況で宗教儀式を行うことは、国民の大部分、とりわけ低所得層に重大な害を与えることになる」と述べた。
モロッコは人口約3800万人のうち99%がイスラム教徒。犠牲祭はイスラム教の重要な宗教行事の一つで、羊や牛などの動物を解体し、その肉を家族や隣人、貧しい人々と分け合うのが慣例となっている。【カイロ金子淳】
-
「最大の脅威は中国から」 台湾総統、2・28事件の追悼式典で強調
台湾で国民党が住民を弾圧した「2・28事件」から78年となった28日、台北市内で追悼式典が開かれた。頼清徳総統は中国大陸から渡ってきた国民党軍の腐敗が事件を引…国 際 4時間前 毎日新聞
-
ミャンマーの中国系犯罪組織、「避難先」はカンボジア? タイは警戒
ミャンマー東部などで中国系犯罪組織による特殊詐欺の拠点が摘発される中、組織の「避難先」としてカンボジア西部ポイペトが浮上している。隣国タイのメディアなどが指摘…国 際 4時間前 毎日新聞
-
英がトランプ氏を国賓招待 異例の2度目 「王室好き」引き寄せ図る
スターマー英首相は27日に米ホワイトハウスで会談したトランプ大統領に、チャールズ英国王からの国賓としての招待状を手渡した。トランプ氏は1期目にも国賓として訪問…国 際 11時間前 毎日新聞
-
北朝鮮が26日に巡航ミサイルを発射 「敵に核準備態勢を誇示」
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は28日、朝鮮人民軍が26日に黄海海上で戦略巡航ミサイルの発射訓練を行ったと伝えた。韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が26日午前8時…国 際 11時間前 毎日新聞
-
ブラジルCOP30議長、中国の指導力に期待感 「中心的役割ある」
今年11月にブラジルで開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の議長を務めるコヘアドラゴ元駐日大使は27日、地球温暖化対策の国際枠組み「…国 際 11時間前 毎日新聞