北朝鮮が26日に巡航ミサイルを発射 「敵に核準備態勢を誇示」

2025/02/28 11:45 

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 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は28日、朝鮮人民軍が26日に黄海海上で戦略巡航ミサイルの発射訓練を行ったと伝えた。韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が26日午前8時ごろに巡航ミサイルを発射したのを確認していたと発表した。

 朝鮮中央通信によると、ミサイルは少なくとも2発で、楕円(だえん)形の軌道でそれぞれ1587キロを約2時間10分飛行した後、標的に「命中」したという。

 同通信によると、訓練は「敵に軍の反撃能力と核運用手段の準備態勢を知らせるため」に行われた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記も立ち会い、「核抑止力の信頼性と運用性を継続的に試験し、その威力を誇示すること自体が抑止力の行使になる」と述べた。

 北朝鮮は1月下旬にも、ミサイル総局が金氏の立ち会いのもと、戦略巡航ミサイルの発射実験を行っていた。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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