秋田・美郷町議選で定数割れ、無投票当選 13人のうち女性は1人

2025/09/16 19:39 

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 任期満了に伴う秋田県美郷町議選(定数14)が16日告示され、13人が立候補したものの定数割れし、全員が無投票当選した。秋田県選管によると、県内の自治体選挙での補選以外での定数割れは2004年の旧岩城町議選(定数16に15人が立候補)以来21年ぶり。当選者は男女別で男性12人に対し、女性は1人だった。

 美郷町選管によると、当選者の年齢は70代が最多の7人で、60代4人、50代2人と続き、40代以下はゼロ。地元関係者は町議のなり手不足について「町議の仕事は絶えず地元の人から注目され、プライベートの時間も取りづらいと思われているのかもしれない。選挙に立候補するとなれば農村部の各地域からの支援も必要で、地元の農業を主に高齢層の男性が主導する中で、準備や根回しが若い人や女性には高いハードルに感じられるのかもしれない」と推測する。

 立候補をためらう背景には、議員報酬の安さも考えられるという。町によると、1カ月の報酬は議員が25万5000円(期末手当は年間約100万円)、議長が28万8000円(同113万円)だという。【工藤哲】

毎日新聞

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