佐賀県玄海町議選、無投票当選 核のごみ最終処分場巡る論戦機会なし

2025/09/16 20:53 

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 佐賀県玄海町議選が16日告示され、定数と同じ10人(現職8人、新人2人)が立候補を届け出て無投票当選が決まった。町には九州電力玄海原発があり、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡って文献調査も進むが、論戦や町民による選択の機会が失われた。

 文献調査は、町議会が2024年4月に調査受け入れを求める請願を採択。翌5月に脇山伸太郎町長が調査受け入れを表明し、同年6月に調査が始まった。期間は2年程度とされ、適地と判断されれば、次段階の概要調査へ移るかどうかの局面を、今回当選した町議の任期中に迎えることになる。

 町議の無投票当選は、定数割れとなった前回21年に続き2期連続。欠員による22年の再選挙(被選挙数1)も無投票で当選が決まった。15日現在の選挙人名簿登録者数は4103人。【成松秋穂】

毎日新聞

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