西田敏行さん死因、虚血性心疾患とは? 前兆なく発症、突然死も

2024/10/19 18:28 

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 17日に76歳で死去した俳優の西田敏行さんの死因は、「虚血性心疾患」だったことが明らかになった。日本人の死因の約5%を占め、前兆なく発症して突然死を引き起こすこともある虚血性心疾患。いったいどのようなものなのか。

 虚血性心疾患は、心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が狭くなったり、詰まったりするなどして起こる障害の総称だ。代表的な症例として狭心症や心筋梗塞(こうそく)が挙げられる。血液が足りずに前胸部などに痛みや圧迫感などをもたらすが、自覚症状がないこともある。

 俳優の宍戸錠さんが2020年1月に86歳で死去しているが、死因は虚血性心疾患だった。

 高血圧や糖尿病、高脂血症(総コレステロールや中性脂肪の高値)、喫煙が虚血性疾患の発症につながりやすい。肥満やストレスなども要注意だ。一度発症すると心筋がもろくなり再発しやすくなるとされる。予防には禁煙や食生活の改善、適度な運動などが推奨されている。【田中韻】

毎日新聞

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