早紀江さん「言いようがない、いらだち」 横田めぐみさん拉致47年
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから15日で47年となるのを前に、母早紀江さん(88)が12日、自宅のある川崎市で記者会見を開いた。解決に向かわない現状に早紀江さんは「言いようがない、いらだちを感じる」と憤りを見せた。
早紀江さんは「元気でいると思って活動しているが、全く見えない状況の中にあり、悩ましさ、どうにもならない気持ちがある。真剣に取り組んでいただきたい」と政府に求めた。
また、トランプ次期米大統領について「拉致問題は日本の問題だけではないということはお分かりになっていると思う。必ず何かの形で、真剣に動かれるだろう」と期待した。
早紀江さんは、7日に東京都内で開かれた集会で、1977年にめぐみさんが拉致された直後に自らが描いた油絵を初めて公開した。めぐみさんを思って絵筆をとったもので、早紀江さんが好きなオレンジ色を背景に、少女のめぐみさんと2匹のチョウを描いた。
当時は、13歳だっためぐみさんが突然煙のようにいなくなった悲しみと絶望の中にいた。「必死で何かをやらなかったら、どうにかなってしまいそう」と感じ、家の近くのアトリエに通って絵と向き合い、気持ちを落ち着かせた。
絵のめぐみさんは、影のような色遣いで描かれ、やや上を向いたもう一人のめぐみさんがシルエットになるような形で立つ。早紀江さんは、落ち込む心情と、少し希望を持っている感じが「背中合わせにあるようなものを描きたい」と思ったという。
「心を吸い取られていくような感じから逃れていられることができたのは、キリスト教の信仰と油絵のおかげだった」と当時を振り返った。【木下翔太郎】
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