高齢女性から現金をだまし取ったとして、警視庁捜査２課は２６日、埼玉県富士見市貝塚１、無職、戸石知哉被告（２８）＝強盗致傷ほう助罪などで起訴＝を詐欺容疑などで再逮捕した。

　戸石容疑者は、首都圏を中心に相次ぐ強盗などのうち、東京都練馬区の強盗致傷事件で、バールなどを準備したとして逮捕・起訴されている。警視庁はＳＮＳ（ネット交流サービス）を通じ、複数の「闇バイト」に応募していたとみている。

　再逮捕容疑は１０月下旬ごろ、何者かと共謀し、静岡県の８０代女性に市役所や銀行の職員を装い「医療費の還付金がある」などと電話。「古くなっているので交換が必要」とうそをつき、キャッシュカード２枚をだまし取り、現金自動受払機（ＡＴＭ）で現金２０万円を引き出したとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。

　警視庁によると、戸石容疑者はキャッシュカードの受け取りや現金の引き出し役だったとみられ、他に少なくとも３件の詐欺事件に関与した疑いがあるという。【森田采花】