将棋・順位戦B級1組 近藤七段と糸谷八段がA級昇級 「ワクワク」

2025/01/16 23:53 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 将棋の第83期名人戦B級1組順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の11回戦が16日、東京と大阪の将棋会館、名古屋将棋対局場で指され、3番手で追う斎藤慎太郎八段(31)が敗れたため、2局を残して今期2位以内が確定した近藤誠也七段(28)と糸谷哲郎八段(36)のA級昇級が決まった。近藤七段は初のA級入りで、規定により同日付で八段に昇段した。糸谷八段は3期ぶりのA級復帰。

 近藤八段は千葉県八千代市出身で所司和晴七段門下。2015年10月に四段昇段。19年2月のC級1組で、順位戦18連勝中だった藤井聡太名人(22)に初黒星を付け、昇級を阻んだ。

 糸谷八段は竜王1期。第77期にA級入りを果たし、第81期に1勝8敗で降級するまで連続5期在籍した。

 この日の対局に勝った糸谷八段は「A級復帰を決めてワクワクしています。今度のA級は若い世代が多く、後輩たちと戦うA級ですね。前回は上の世代に挑むA級でした。千田(翔太八段)さんがA級に残ってくれれば、兄弟(弟子)で対局できるので楽しみ。明日からダイエットを始めてA級に備えます。とりあえず鍋料理にして、炭水化物、米を減らします」と喜びを語った。

 一方、17日午前0時半過ぎに及ぶ激闘の末に敗れた後にA級昇級を知らされた近藤八段は「勝って昇級を決めたいと思っていたので今日は残念でしたが、『20代でA級』を一つの目標にしてきたので運よく昇級できてよかったです。A級は同世代や少し先輩もいて若返って来ましたが、今までより厳しいクラスになると思うので、自分がそこでどこまでやれるか楽しみです」と期待に目を輝かせた。【丸山進、新土居仁昌】

毎日新聞

社会

社会一覧>