「斎王まつり」華やかに 斎宮跡周辺で「王朝絵巻」再現 三重

2025/06/08 09:45 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 天皇に代わって伊勢神宮に仕えた斎王が都から斎宮へ向かう「斎王群行」を再現する「斎王まつり」が7日、三重県明和町の斎宮跡周辺で行われた。沿道には華やかに再現された「王朝絵巻」を一目見ようと、多くの人が詰めかけた。

 第40代となる斎王は、津市出身で東京の会社員、菅尾彩夏さん(24)が務めた。出発式で十二ひとえ姿の菅尾さんが登場すると、観客から一斉にカメラが向けられた。菅尾さんは前回務めた三田空来(そら)さんから斎王の「檜扇(ひおうぎ)」を継承した後、「みそぎの儀」などをつつがなく執り行った。

 斎王群行は斎王の森を出発し、旧伊勢街道を経由して、さいくう平安の杜(もり)までの約1キロを約1時間かけて歩いた。葱華輦(そうかれん)と呼ばれる輿(こし)に乗った菅尾さんは、笑みを絶やすことなく大役を務めた。

 会場内では、明和中吹奏楽部や三重高ダンス部のステージイベントのほか、キッチンカーや小物販売などの出店もあった。【下村恵美】

毎日新聞

社会

社会一覧>