「最後まで長嶋茂雄を貫いた」 次女三奈さん、最期の様子語る

2025/06/08 20:18 

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 プロ野球・巨人で活躍し、3日に89歳で亡くなった長嶋茂雄さんの告別式が8日、東京都品川区内でしめやかに営まれた。

 次女三奈さん(57)は喪主あいさつで「最後まで長嶋茂雄を貫いた人生を送った」と述べ、長嶋さんの最期の様子を明らかにした。

 三奈さんによると、3日午前6時過ぎ、病室にいた長嶋さんの脈拍と血圧の数値が0になった。だが、モニターでは山なりの波形が続いていた。三奈さんが「これ、どういうことなんですか」と尋ねると、看護師から「監督が心臓を動かそう、動かそう、動かそうとしている振動なんだと思います」と言われた。医師も驚いていたという。

 三奈さんは「意識がなくなっても諦めず、最後まで、俺は生きるんだ、諦めてないぞ、諦めてないよと。父の心臓の鼓動がそう発していると、私は思いました」と語った。

 「父らしい、最期まで諦めない姿を見せてくれました。父は、きっとこの後、天国でも日課としている散歩とトレーニングを続けると思いますので、晴れた日には、皆様どうぞ空を見上げて、父のことを思い出していただければと思います」と願った。

 また、葬儀委員長を務めた巨人の山口寿一オーナー(読売新聞グループ本社社長)は通夜のあいさつで長嶋さんの病状について説明。5月下旬に肺炎が悪化し、一度は持ち直したものの31日に重篤な状態になったという。

 「6月3日、三奈さんのお誕生日の朝、静かに息を引き取りました。三奈さんのお誕生日の日まで頑張ったのだと思います」と話した。【牧野大輔】

毎日新聞

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