「助け合える世界を」 沖縄慰霊の日、平和の礎の前で遺族ら祈り
第二次世界大戦末期にあった沖縄戦の犠牲者を悼む「沖縄慰霊の日」を迎えた23日、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園には早朝から多くの遺族らが訪れ、犠牲者の名前が刻まれた「平和の礎(いしじ)」の前で手を合わせた。米軍基地がいまだ沖縄に集中する現状を問う声や、先月波紋を呼んだ沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」を巡る国会議員の発言に対する憤りも聞かれた。
那覇市から長女と訪れた比嘉ハツ子さん(88)は、養女として迎え入れてくれた家族と本島南部に避難した。途中、祖父は家族とはぐれ、遺骨は今も見つかっていない。「なんとか生きるだけで精いっぱいだった」。親戚が一堂に会した写真を手に「孫たちはみんな頑張って生きています」と報告し、「隣近所が助け合える、そんな世界であってほしい」と平和を願った。
沖縄県八重瀬町の前森誠光(せいこう)さん(86)は4歳と2歳の弟を沖縄戦で亡くした。「弱い者から亡くなるのが戦争。弟2人が元気だったら、3人で力を合わせていろんなことができたかもしれないのに」と声を落とした。
沖縄県南城市の當山(とうやま)代里美さん(72)は、犠牲となった叔父2人の名前が刻まれた礎に水をかけ、「戦争さえなければ幸せに暮らしていただろう。戦争が憎い」と話した。
叔父たちの名前を覚えていてほしいと考え、今年は娘の知念ゆかりさん(55)と、孫の中学2年生、礼華(らい)さん(14)を連れてきた。初めて訪れた知念さんは「平和の中にいる自分たちは当たり前に日々を過ごしているけど、そうじゃなかった時代の方たちがこんなにいっぱいいたなんて」と礎を前に涙を流した。3世代で手を合わせ、礼華さんは「来年からも毎年欠かさず慰霊に来ます」と語った。【竹林静、日向米華】
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