ハンマーで2人殴打か 殺人未遂容疑で近くに住む21歳逮捕 江戸川

2025/08/03 14:58 

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 東京都江戸川区の住宅で7月30日、女性2人が殴られて重傷を負った事件で、警視庁捜査1課は3日、同区中央2の職業不詳、出倉恵人容疑者(21)を殺人未遂と住居侵入容疑で逮捕したと発表した。

 逮捕容疑は7月30日午後5時35分ごろ、同区大杉1の住宅で、この家にいた50代女性と70代女性の頭などをハンマーのようなもので複数回殴り、殺害しようとしたとしている。2人はともに頭の骨を折る重傷を負ったが、命に別条はない。「全く身に覚えがありません」と否認しているという。

 警視庁によると、周辺の防犯カメラ捜査から出倉容疑者の関与が浮上。事件直後、約250メートル離れた出倉容疑者の自宅方面に徒歩で逃走する様子が映っていた。血痕の付いた鉄製のハンマーが現場裏の公園の茂みから見つかっており、警視庁は凶器に使われた可能性もあるとみて鑑定を進めている。

 住宅は被害女性2人の親族の自宅で、事件当時は2人が訪れ、住人の20代女性と計3人が在宅だった。インターホンが鳴ったため応対しようと扉を開けた70代女性が玄関付近で、50代女性が1階の居間で襲われたという。20代女性が110番した。

 出倉容疑者は通報した20代女性と同じ公立小中学校を卒業。家にいた3人はいずれも「面識がない」と話しているが、出倉容疑者が一方的に知っていた可能性を含め、接点がないか捜査する。

 出倉容疑者の自宅からは自殺をほのめかすような手書きのメモが見つかっており、警視庁は出倉容疑者が自暴自棄になり、襲撃を決意した可能性もあるとみて動機を調べている。【菅健吾】

毎日新聞

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