物価高や世界情勢が再整備に影 北九州・旦過市場火災から4年
2022年4月と8月、2度の大規模火災に見舞われた北九州市小倉北区の旦過市場は19日、1度目の火災から4年が経過した。市が火災前から進めてきた市場の再整備事業は、7月末にも“顔”といえる新複合商業施設(A地区)が完成する。しかし昨今の物価高や世界情勢の影響で事業費は膨らみ、開業時期も未定。入居する商店主らには期待や不安が入り交じる。
旦過市場で火災前に約100店だった店は現在約70店。2度の火災で被災した74店のうち54店は営業を再開した(市場外も含む)が20店は廃業した。
旦過市場アーケードそばの仮設店舗「旦過青空市場」。被災した店舗や新施設の建設に伴い移転した店など20店舗が並ぶ。オープンから約3年、アーケード通りに比べると人通りは少ない。
老舗ホルモン店「新井商店」の福田雅美さん(54)は「売り上げは前の店舗の半分程度。一日でも早く新施設に移りたい」と話す。老舗鮮魚店「武藤本家」の武藤美智子さん(82)は、新施設に移るか判断を保留中。家賃が2倍超になる見込みに加え、設備費の見積もりも届かず決断ができないという。「老舗店舗が入らないと旦過らしさがなくなる。少しでも入居しやすくなってお客さんをたくさん迎えられたら」と漏らす。
7月末に完成予定の新施設(A地区)は北九州モノレールの旦過駅直結の4階建て。1階の26区画のうち約20区画を現在の商店主らが所有・利用し、残りは新店舗が入居予定だ。2階は北九州の食の魅力を発信する飲食店を想定する。だが運営事業者が決まらずオープン時期も未定だ。
2階は当初、商店主らで作る会社が取得・運営する計画だった。だが、2度の火災や22年のウクライナ侵攻後の物価高で資金調達ができず断念した。市が25年11月に最低売却価格12億3800万円で公募したものの参加表明した1社は物価高や金利上昇を理由に撤退した。市は20日から最低売却価格を4億円下げて再公募し、6月末までの優先交渉権者を決定するとしている。
新施設のオープンは、市場の稼ぎ時である年末商戦を新市場で迎えるには11月中が必須だが、商店主からは「年末商戦は新しい市場で」「2階も併せて一斉オープンがいい」「今年までは今の場所で」とさまざまな意見がある。市は商店主の意向を調査しオープン時期の検討を進めるとしている。
一方、新複合商業施設(A地区)の向かいの神嶽川沿い。今年度中にも大学建物(BC地区)の建設が始まる。1階に商店が、2~5階に北九州市立大学の新学部「情報イノベーション学部(仮称)」が入居する予定だが、事業費が増え、市の負担が増え続けている。
当初、想定していた建設費は20億円。しかし資材や人件費の高騰で膨らみ続け、25年度では41億7000万円に。市と市立大の負担額は、初め6・5億円と見込んだが、現在は市立大が8億円、市が18億6000万円にまで増大した。さらに当初想定していた27年4月の利用開始時期は、設計上の都合で1年先送りに。当面は同大の北方キャンパスでの受け入れを想定するなど当初の目算は外れつつある。
武内和久市長は「新しい街のシンボルを完成させていくプロセスを進め、市民が安全で魅力ある市場と思っていけるよう考えていきたい」と述べた。【山下智恵】
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