妊娠で交代「特別な地位」に3案 将棋連盟番勝負委が最終答申

2026/04/30 18:15 

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 日本将棋連盟の第三者機関「公式戦番勝負対局規定検討委員会」(委員長・伊丹俊彦弁護士)は30日、女流棋戦のタイトル戦(番勝負)での産休規定についての最終答申を発表した。番勝負期間中に出産を控えた女流棋士から申し出があれば日程調整し、変更できず対局者交代となった場合に代替措置として次期に与える「特別な地位」として3案を示した。

 3案は、リーグ最高位や本戦トーナメントからの参加などタイトル保持者に次ぐ位置▽トーナメントやリーグ優勝者との挑戦者決定戦を行う▽前期タイトル保持者か挑戦者かによって前2案を使い分ける――という内容。

 五つのタイトルを保持する福間香奈清麗(34)は、番勝負に出場できなかったタイトル保持者の地位を降格させないよう暫定王者とし、次期にタイトル保持者として復帰させるよう求めていた。伊丹委員長は「挑戦者と保持者が戦うという将棋界の伝統に鑑みると、せっかく頑張ってきた人が王者になれないことが公平性を保てるかという問題がある」として否定した。

 答申を受けて将棋連盟は夏までに新たな規定を作り、更に各棋戦の規定を将棋連盟と主催者が協議して決める。

 答申を受けて清水市代・将棋連盟会長は「内容を重く受け止め、答申の方向性を十分に踏まえながら、速やかに規定の策定作業に着手する」とのコメントを出した。

 また、福間清麗は「昨年末に提出した要望及び提案についてご検討いただき、深く感謝します。最終答申については、内容を精査したうえで、後日会見にてコメントします」とする文書を発表した。【丸山進】

毎日新聞

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