平和記念公園も「浸水リスク」 世界の科学者ら気候変動対策訴え

2026/05/13 18:32 

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 広島市で開催中の南極条約協議国会議に参加している科学者らが13日、気候変動で南極の氷が溶けることによる海面上昇のリスクを訴えるパフォーマンスを実施した。会場の広島国際会議場(同市中区)の前でテープを掲げて一列に並び、気候変動対策が不十分な場合には平和記念公園が浸水する危険性があるとして、市民や科学者らが一体となった行動を求めた。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の推定に基づき、十分な気候変動対策を取らなかった場合、広島市では海面が2070年までに約1メートル、今世紀末まで約1・7メートル上昇する可能性を指摘。広島市南部の大部分が浸水するという。

 氷床モデル研究者のジュリアス・ガルベ氏(ドイツ)が呼びかけ、トルコや日本など複数の国の科学者が賛同した。ガルベ氏は「南極条約で『核兵器のない平和の大陸』とされた地から氷が失われると、世界の安全保障と平和を脅かす」などとコメントし、被爆地からのアピールの意義を強調した。【宇城昇】

毎日新聞

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