「一日も早く帰ってきて」北朝鮮拉致被害者、集会で早期解決訴え

2026/05/30 20:27 

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 北朝鮮による拉致被害者の早期帰国を求める「国民大集会」が30日、東京都千代田区で開かれた。拉致被害者の曽我ひとみさん(67)は一緒に連れ去られた母ミヨシさん(行方不明時46歳)への思いを語り、「一日も早く帰ってきてほしいし、母も絶対に帰ることを諦めてほしくない」と訴えた。

 曽我さんは母が借金をして買ってくれたという腕時計をはめて出席。腕時計をもらってから1年半後の1978年8月に新潟県佐渡市から母とともに拉致されたが、腕時計を母代わりに思い、自らを励ましてきたという。「つらいことや悲しいことがいっぱいあった。この時計がなければ私はここにいなかったかもしれない。母のためにこれからも頑張りたい」と決意を述べた。

 横田めぐみさん(同13歳)の母早紀江さん(90)は、数日前に駅で転倒して左肩を脱臼したといい、布で腕を固定して参加した。早紀江さんは「50年近く闘ってきたが、本当にどうしたらいいのかわからない。政府の皆さんが早くに動いてくれたら、もっとたくさん帰ってこられたんじゃないかといつも思っている」と、停滞する状況にいらだちをにじませた。

 めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(57)は「この理不尽な状況に強い怒りの気持ちを持ち続け、北朝鮮と闘い続ける覚悟がある。拉致問題の解決を果たせれば、両国に明るい未来が開けるんだということを(北朝鮮側も)理解してほしい」と訴えた。

 集会には高市早苗首相も出席。首相はあいさつで、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との「首脳会談をはじめ、あらゆる選択肢を排除せず、私の代でなんとしても突破口を開いて拉致問題を解決する」と述べた。【最上和喜】

毎日新聞

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