<QAで解説>「声」をAIで無断利用は「違法」 法務省指針案

2026/07/14 15:49 

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 法務省は、俳優や声優の声などを生成AI(人工知能)で無断利用する行為の民事上の責任を議論している検討会に指針の原案を示しました。声も権利保護の対象とし、無断利用はパブリシティー権侵害として違法になり得るとしました。Q&A形式で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「生成AIによる声の無断利用と民事上の責任」を解説します。

Q パブリシティー権って何なの?

A 俳優らの写真などから生じた利益を独占できる権利のことです。これまでは出版物などで権利侵害が認められてきましたが、生成AIは想定されていませんでした。

Q 指針案の内容は?

A 声優の音声データから別人の楽曲を歌っている音源を無断で生成したり、俳優にそっくりな人がアクションシーンを演じている動画を無断で生成したりして収益を得た場合は、パブリシティー権侵害に当たる可能性があるという例が示されました。

Q 損害賠償請求については?

A 損害賠償請求や差し止め請求の対象にもなり得るとしています。

Q 収益目的でなくても違法になるの?

A 興味本位でSNSに投稿した場合でも、「肖像等をみだりに利用されない権利」の侵害に当たる可能性があるとしています。

Q 性的な画像を生成した場合は?

A 性的な画像を生成して収益を得た場合も、パブリシティー権だけでなく、「肖像等をみだりに利用されない権利」の侵害に当たり得るとしています。

Q 生成AI事業者も責任を問われる可能性があるの?

A 特定の俳優・声優の画像や声に特化したサービスを提供した場合、違法性を問われる可能性があるという解釈を示しました。

Q 検討会の委員の反応は?

A 検討会は、知的財産に詳しい学者と弁護士で構成されています。委員から大きな異論はなく、損害賠償請求の対象として明確化される方向となりました。

Q これによって、どんなことが期待されるの?

A これまでは生成AIによる声の無断利用は、違法性の線引きが曖昧でした。俳優や声優などの声を正式に保護対象とすることで、違法コンテンツの作成や拡散の抑止につながることが期待されています。

Q 今後どうなるの?

A 法務省は、8月にも検討会の結果を報告書として公表する方針です。

毎日新聞

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