「費用便益比の検証を」 北陸新幹線の延伸巡り、市民ら申し入れ

2026/07/14 16:37 

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 北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪間の延伸計画を巡り、京都市民らのグループが14日、国が明らかにした着工5条件の一つ「費用便益比(B/C)」の算出根拠が示されないままのルート決定を中止するよう、与党整備委員会の共同委員長の西田昌司参院議員(自民党)と前原誠司衆院議員(日本維新の会)に申し入れた。整備委は15日にも延伸ルートを決定する見通し。

 延伸ルートは与党が8案で再検討している。B/Cが1を上回ることが着工条件の一つで、国土交通省は6月19日の整備委で各案のB/Cを提示。その際、整備新幹線の工事で用いられてきた延伸区間(敦賀―新大阪)のみの評価値だけでなく、新たに全区間(東京―新大阪)で評価した値も示した。小浜・京都ルートのB/Cは延伸区間のみでは0・5だが、全区間では1・1とされた。

 市民グループは国交省が全区間のB/Cとする値を突然出したことを疑問視。算出土台となる詳細な資料や計算方法なども示されておらず、「(B/Cの値だけが)独り歩きし、検証も委員会で全くされないまま『ルート決定』がされていいのか」と批判した。

 鉄道・運輸機構が明らかにしている建設費や便益なども合わせ、北陸新幹線の高崎(群馬県)―新大阪間のB/Cは0・8になると独自に計算。「(東京―新大阪間の)1・1には便益の2兆円以上の上乗せが必要」と指摘し、国交省が示したB/Cの値を整備委で詳細に検証することを求めた。根拠が示されず検証されないままでのルート決定は中止するよう訴えている。

 メンバーの榊原義道さんは記者会見で「これまでと違うルールで出てきた値で、詳細な根拠も示されず検証も全くされていない。極めて不十分で、ルート決定は論外だ」と話した。

 10日の整備委では維新が小浜・京都ルートの「桂川案」と「米原ルート」を提示。自民は小浜・京都ルートの桂川案と「南北案」を示した。【久保聡】

毎日新聞

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