クマとの境界守る緩衝帯の整備公開 要望50件、対応追いつかず

2026/07/24 09:45 

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 東北森林管理局(秋田市)は23日、クマなどの動物と人の生活圏との間に設ける「緩衝帯」の林を整備する様子を秋田県大仙市内の山林で報道陣に公開した。管理局は6月から、政府が進める「クマ被害対策パッケージ」の一つである緩衝帯の整備(下刈り、除伐)を進めており、東北各地で自治体の要望に応じて10月ごろまで作業を続ける。

 この日は午前から同市協和船岡の「からまつ山荘東兵衛温泉」付近で整備を実施。林業土木事業に携わる地元の企業などで構成する「秋田林業土木協会」の関係者ら約25人がボランティアで参加し、電動刈り払い機を手に杉林の間に生えた草を次々に刈り取った。

 管理局森林整備課の小倉茂課長によると、刈り払いの際にはハチやマダニに注意が必要で、殺虫スプレーの携行が効果的。機械を使う際には人同士が一定の間隔を取り、草に隠れた石などに当たらないために小ぶりに体を回すのが望ましいという。

 こうした緩衝帯の整備で視界が広がってクマを見つけやすくなり、クマが生活圏に近づかない効果が期待される。一方で、人員や予算は限られ、東北5県の各自治体から寄せられた50件余りの要望のうち、実施できているのは5分の1程度にとどまるという。小倉課長は「できるところから実施し、住宅や道路、公共施設などからクマを遠ざけ、(人身被害の)予防につなげていきたい」としている。【工藤哲】

毎日新聞

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