知らぬ間に覚醒剤の運び屋に タイから日本への「運搬代行」悪用

2026/08/02 16:27 

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 旅行者が他人の荷物を有償で海外へ運ぶ「運搬代行」を悪用した覚醒剤密輸事件が7月、タイから東京と福岡向けで相次いだ。いずれもベトナム人らが関与し、食品に覚醒剤を隠すなど手口が似ており、タイ警察は同じ組織が関与した可能性があるとみて調べている。

 タイ警察は7月13日、東京へ運ばれる予定だった荷物を調べ、タマリンドの容器6個から覚醒剤計約2・1キロを押収した。荷物を預かったタイ人女性が、不自然な重さに気付いて警察に届け出ていた。警察は関係者が約15人に上るとみており、タイ人とベトナム人の男性計2人を逮捕した。指示役はハノイにいたという。

 一方、福岡空港では7月12日、別のタイ人女性(28)が運んだ荷物のコーヒー袋から覚醒剤約900グラムが見つかった。タイ警察によると、女性は日本で約20日間拘束されたが、不起訴処分となり、8月1日に帰国した。

 タイ警察は、女性に荷物を依頼したベトナム人男性を特定。男性はラオスからタイに入り、バンコクで食品と覚醒剤入りのコーヒーを梱包(こんぽう)して女性宅へ送り、女性が福岡に到着した日にタイから出国したという。警察は運搬料の送金を担ったベトナム人女性を逮捕した。

 タイ警察の幹部は、二つの事件について、荷物運びを利用して食品に覚醒剤を隠し、日本へ送る手口が共通すると指摘。両事件の捜査情報を照合するよう指示した。

 福岡で拘束された女性は帰国後に記者会見し、依頼者について「タイ語の言葉づかいが不自然で、翻訳したようだった」と説明。タイ人ではないと思ったが、以前にも同じ人物の荷物を問題なく運んだため信用したという。【パタヤ小泉大士】

毎日新聞

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