三セク「平成筑豊鉄道」2028年度末に鉄路終了へ バスに転換

2026/09/05 17:13 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 鉄道から路線バスへの転換が決まった、福岡県などが出資する第三セクター「平成筑豊鉄道」(本社・福岡県福智町)について、県が2028年度末で鉄道運行を終了させる方針を固めたことが関係者への取材で判明した。県と沿線9市町村などで構成する法定協議会に近く、地域公共交通計画の素案を示す。路線の廃止時期が明らかになるのは初めて。

 県が沿線9市町村との調整を経てまとめた素案などによると、路線バスは28年度内の運行開始を想定している。運行は一般路線バス方式か、自治体主体のコミュニティーバス方式を検討。バス路線は現在の鉄道路線を引き継ぐ形で、筑豊、田川豊津、京築の3路線を想定し、地元のバス事業者などへ運行を委託する方式が軸となる。

 鉄道事業の終了に伴い、沿線自治体による経営安定化補助金などの財政支援はなくなる見通しで、平成筑豊鉄道のあり方も今後の焦点となる。沿線9市町村は26年度当初予算に経営安定化補助金計4億1900万円を計上している。

 平成筑豊鉄道は県や沿線自治体などが出資し、1989年10月に開業した。3路線計約49キロを運行し、通学や通院など地域住民の移動を支えてきたが、利用者の減少を背景に経営は悪化。運賃改定などの経営改善策も流れを変えるには至らず、24年12月に設置された法定協議会での議論を経て今年3月、鉄路を廃止し路線バス化することが決まった。【出来祥寿】

毎日新聞

社会

社会一覧>