「二度と繰り返さない」 関東大震災時に虐殺された朝鮮人を追悼

2026/09/05 21:43 

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 103年前の関東大震災時に日本人から虐殺された朝鮮人の追悼式が、虐殺の証言が残る京成電鉄八広駅近くの荒川河川敷(東京都墨田区)で営まれた。約720人が参加し、この歴史を繰り返さないことを誓った。

 追悼式は、地域で集めた虐殺の証言を基にフィールドワークなどを通して事件を伝えている市民団体「ほうせんか」などが続けてきた。100年の節目となった2023年からは、20~40代の日本人や在日コリアンら若者によるグループ「百年(ペンニョン)」も主催に加わっている。

 式で「百年」のメンバーは、虐殺事件に至る背景などを勉強会で学んできたことを紹介。慎蒼宇・法政大教授の著書「朝鮮植民地戦争」などを通して、「大震災のような非常時だけに起こるものではなく、植民地支配の構造が深く影響していたことを強く実感した」などと話した。

 虐殺事件から103年を経た今も在日コリアンは差別を理由とした攻撃の標的とされている。今月には、千葉県市川市の在日本大韓民国民団(民団)施設に15円50銭とカミソリが送りつけられた。「15円50銭」は、虐殺時に朝鮮人を見つけ出すために言わせた言葉として知られている。

 参加した品川区の造形作家の女性(67)は同趣旨の式典に小池百合子都知事が追悼文を送らなかったことに触れ、「ヘイトスピーチや排外主義にお墨付きを与えるもの」と指摘。「虐殺事件は103年前のことだが、再び起きる危険を感じる。日本人の一人として二度と繰り返さないことを示すために参加した」と話した。

 関根成年さん(52)は追悼式会場の近くで生まれ育ったが数年前まで事件を知らず、今回初めて参加した。

 「今住む埼玉県戸田市などであるクルド人への差別をきっかけに朝鮮人虐殺のことを知り、差別の構図が変わらないことに気づいた。次のジェノサイドを起こさないために声を上げていきたい」と思いを新たにしていた。【後藤由耶】

毎日新聞

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