アンダーパスでまた犠牲者 大雨で車水没 注意喚起も規制せず

2026/09/07 21:32 

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 停滞する秋雨前線の影響で、7日は関東や東北を中心に大雨となった。気象庁は同日未明から午後にかけて伊豆諸島の東京都新島村、大島町、利島村にレベル5土砂災害特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけた。福島県ではアンダーパスで車2台が水没し、1人が死亡した。

 気象庁によると、本州の南岸付近から延びる前線に暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発化した。前線は北上し、10日ごろにかけて西日本から東日本の太平洋側に停滞する見込みで、太平洋側を中心に総雨量が多くなる可能性がある。

 伊豆諸島では6日から7日にかけて記録的な大雨となった。新島村、大島町、利島村では7日、計約1万人を対象に直ちに命を守る行動を取るよう求める「緊急安全確保」が発表された。大島町・大島の7日午後2時半までの24時間降水量は581・5ミリで、同地点の9月の観測史上最多となった。

 一方、沖縄県・南大東島付近にあった台風24号は7日午前9時の観測で熱帯低気圧に変わった。

 ◇「注意箇所マップ」に明記も

 福島県いわき市鹿島町米田(こもだ)のアンダーパスでは7日午前7時45分ごろ、「車が水没している」と119番があった。車2台が水没し、うち1台で女性が取り残された。女性は意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。市消防本部は当初、女性を50代としていたが60代に訂正した。もう1台の運転手は自力で脱出して無事だった。

 現場のアンダーパスは、隣接するショッピングセンターと県道をつなぐ道路で、通勤時間帯は混雑することが多いという。近くに住む60代女性は「明け方からすごい雨だった。あっという間に冠水したと思う」と話した。

 市は「道路冠水注意箇所マップ」に明記し、大雨の際は注意するよう呼びかけてきたが、通行は規制していなかった。内田広之市長は「注意喚起をさらに強化し、再点検して対策を検討していく」などとするコメントを発表した。

 ◇千葉市では初の通行規制

 アンダーパスで車が水没し、乗っていた人が犠牲になる事例は、8月中旬に千葉県を襲った豪雨でも相次いだ。このため国土交通省は、危険度が高い全国計7カ所のアンダーパスで予防的に通行を規制する運用を始めた。

 このうち千葉市中央区村田町にある国道16号のアンダーパスでは7日、初めて規制を実施した。時間帯は、千葉市内にレベル4大雨危険警報が出ていた7日午前0時半からの約10時間。この場所では、8月の豪雨で冠水して1人が死亡していた。

 今回の大雨は鉄道など交通機関に影響し、学校の臨時休校も相次いだ。

 JR東日本によると、山手線など主要路線では7日朝に通常より2~3割程度本数を減らして運転した。東海道線、中央線、湘南新宿ラインなどの一部区間で運転を見合わせ、首都圏では14万人超に影響が出た。【柿沼秀行、森田采花】

毎日新聞

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