「誰も見たことない宇宙見た」 アイスキューブ参加の千葉大教授

2026/10/06 21:30 

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 2026年のノーベル物理学賞は、南極で宇宙から降り注ぐ高エネルギーニュートリノを観測する国際研究プロジェクト「アイスキューブ(IceCube)」を率いた米ウィスコンシン大マディソン校のフランシス・ハルツェン教授(82)に決まった。アイスキューブに日本から唯一参加する千葉大は6日夜に記者会見を開き、喜びを分かち合った。

 ◇「歩み止めず前進」決意述べ

 千葉大のハドロン宇宙国際研究センターの吉田滋センター長は「長年ノーベル賞候補と言われてきたが、実際はそう簡単に取らないのではと思っていた。フランシスが代表として我々の仕事が評価されて励みになる。彼がリーダーだったから着いて行ったところは少なからずある」と高揚した面持ちで語った。

 アイスキューブは05年、南極点近くで建設が始まり、11年に本格稼働。12年には高エネルギーニュートリノの観測に世界で初めて成功した。吉田センター長は「誰も見たことのない宇宙を垣間見ることができた達成感は今でもある。もちろん、まだ分かっていないことがたくさんある。歩みを止めることなく前進していく」と決意を述べた。

 ◇初観測時の思い出は…

 オンラインで会見に参加した同センターの石原安野(あや)教授はハルツェン氏の研究室でポスドクとして在籍した経験があり、アイスキューブには05年1月から参加してきた。「大学院を卒業したばかりの頃からフランシスと一緒にすごく良い研究を続けることができた。フランシスは1970年代からニュートリノを探すアイデアから礎を築いた。『元ボス』が受賞したことを大変うれしく思う」と話した。

 2人は、高エネルギーニュートリノを初めて観測した時の思い出を振り返った。吉田センター長は「宇宙にこれほど高いエネルギーのニュートリノが存在していることを知っているのは私たちだけなんだ、とロマンチックな思いがした。苦しいことばかりだったが、やってよかったと思った」と語った。

 石原教授は「宇宙から来るものを見つけるには運も必要。見つけられるのは前もって準備した人なので、それだけは逃がさないようにという信念で解析を続けた。(初めて見つけた時は)すごくうれしかったが、まだ隠されているもののヒントがようやく見つかったという印象を持っていた」と振り返った。【肥沼直寛、小川祐希】

毎日新聞

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