簗氏支持者も「頭を丸めて地元へ戻れ」 工事停止に不安と怒り

2026/10/10 19:39 

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 簗(やな)和生農相の「予算カット」発言で言及された栃木県の2自治体では、交付金が前年度から大幅に減額され、予算不足で一部の道路工事が止まった。山がちな土地だけに住民は「道路は生命線なのに」と不安をのぞかせ、支持者からは「裏切られた」と怒りの声も上がる。

 那珂川町の交付金は前年度比54%減となった。町によると例年は要望額の7~8割程度が配分されていたが、今年度は「異例」の約3割。町道2路線の工事のうち、中心部から約10キロ離れた集落を走る町道の拡幅工事を断念した。

 国土交通省は、予算配分は重点事業の有無などを踏まえて決めたと説明。簗氏も国交省も交付金減額の働きかけを否定する。だが、自治体名を名指しされた住民の不信感と不安は拭えない。

 中断された工事現場付近に住む農家の70代男性は「林業の大型車両も通って危ない」と訴える。男性はかつて、簗氏を地域の会合に招き道路工事を要望したことがある。簗氏は真剣な面持ちで聞いていたという。初出馬から一貫して簗氏に投票し、農相就任を喜んだだけに怒りは大きい。「この地域にも支持者はいる。早く辞任して地元に帰り、頭を丸めて謝罪行脚をした方がいい」と語気を強めた。

 同じく名指しされた那須烏山市では「富士見台工業団地」を走る道路沿いの一角に、一部だけが不自然にブロックで舗装された急斜面があった。周囲の斜面は土がむき出しのままだ。市によると、この区間では2013年に道路拡幅工事を開始。だが、今年度のこの工事の交付金は要望額の5割程度にとどまり、中断を決めたという。市内の50代女性は「山間部で道路工事が止まる影響は大きい。あんな発言をしていて、減額が偶然とはとても思えない」と語る。【田原拓郎】

毎日新聞

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