第９７回選抜高校野球大会第２日の１９日、阪神甲子園球場で行われた敦賀気比（福井）―滋賀短大付の１回戦で、甲子園春夏通算９回の優勝を誇る大阪桐蔭女子チアリーダー部が滋賀短大付の三塁側アルプススタンドから声援を送った。

　大阪桐蔭は昨秋の近畿大会１回戦で滋賀学園に敗れ、今大会は出場を逃した。センバツでの応援を目標に日々練習に取り組む女子チアリーダー部にとっても晴れ舞台がなくなり気落ちしていたところ、滋賀短大付にチア部がないことを知り「手伝わせてもらえないか」と打診したという。

　滋賀短大付はダンス同好会の有志１３人が野球部の甲子園出場を受け、チアの練習に取り組んでいた。野球応援の経験者がほぼいなかったため、大阪桐蔭の申し出を喜んで受け入れた。

　この日は「滋賀短大附」の文字が入ったユニホームを身にまとった２校の「合同チアリーダー」３６人が練習してきた１５曲の応援歌に合わせて息の合ったパフォーマンスを見せた。

　チア結成を呼びかけた滋賀短大付の倉田結月さん（１７）は「ポンポンの使い方など何も分からないところから始めたので本当に心強かった」と話した。【磯貝映奈】