「おじい、おばあ泣く」 野球に熱い沖縄で高校日本代表が地元選抜戦
沖縄の高校野球熱が高まっている。5日に那覇市で開幕する野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)に出場する高校日本代表は2日、壮行試合として沖縄県高校選抜と対戦する。沖縄セルラースタジアム那覇でのナイターは前売り段階でチケットが完売。夏の甲子園大会を沸かせた地元の2人が先発登板する粋な計らいもあり、注目度が増している。
夏の甲子園大会で沖縄尚学が初優勝し、沖縄勢15年ぶりの頂点に県内が祝福ムードに包まれる中、待望の対決が実現した。
主催者が7月から販売した各種内野席のチケットは完売し、8月末に追加販売した外野席のチケットもすぐに完売する人気ぶり。これまで同スタジアムの最多入場者数は2014年11月の日本代表「侍ジャパン」と米大リーグ(MLB)オールスターチームの親善試合の1万7941人で、更新も期待される。
今回の試合前日の1日には、高校代表は唯一の2年生で左腕の末吉良丞(りょうすけ)投手、沖縄選抜は2年生右腕の新垣有絃(ゆいと)投手が先発マウンドに上がると発表された。
沖縄尚学の初優勝の原動力となった二枚看板による投げ合いとなり、末吉投手は「(新垣有投手は)友達でありながら、ライバルでもある。投げ負けない気持ちを持って試合に挑みたい」と闘志を燃やす。
高校代表の小倉全由監督も「沖縄尚学さんが優勝し、W杯は沖縄であり、盛り上がる中で選手たちにも良い刺激になっている。両チームとも気持ちの入った良い野球になると思う」と熱戦を期待する。
沖縄選抜には沖縄尚学から6人、今春のセンバツ大会に初出場したエナジックスポーツから5人が選ばれている。世代のトップが集まる高校代表とも遜色ない顔ぶれで、沖縄選抜を率いる沖縄尚学の比嘉公也監督は「沖縄県民の注目が高い中、見る人がワクワクするような試合展開にしたい。一夜限りのチームだが、沖縄のレベルの高さを見せたいし、日本代表にとっても本番に向けて意味のある試合になればと期待している」とコメントを寄せた。
沖縄尚学の優勝から続く好循環は競技の普及にも大きな影響をもたらしている。
8月31日の高校代表と大学日本代表の壮行試合では、1991年夏の甲子園で準優勝した沖縄水産のエースだった大野倫さんが始球式を務めた。
大野さんは現在、地元で野球の普及活動に携わっており、「今年は沖縄の年。(沖縄尚学の優勝で)子どもたちが夢を語り出している。我々も誇りに思ったし、おじい、おばあは泣いて拍手した。学校からは野球を教えてほしいという問い合わせが増えたし、トップレベルの選手たちのプレーを見てさらに大きな夢を持つ子どもたちが増えるんじゃないか」と喜ぶ。
国内開催ながら高校代表にとってはアウェーのような雰囲気となる可能性もありそうだが、W杯連覇へ向けた貴重な腕試しの機会となる。若き「侍ジャパン」は沖縄の熱狂を追い風に、地元選抜との試合で得た経験を、再びの世界一へとつなげていく。【長宗拓弥】
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