町田ゼルビアはドロー発進 初「アジア」で感じたことは サッカーACLE

2025/09/17 10:24 

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 ◇サッカー・アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)第1節(16日、町田GIONスタジアム)

 ◇△FC町田ゼルビア(J1)1―1FCソウル(韓国)△

 観客席に数多く掲げられた日の丸が、チームの歴史的な日を表していた。日本のクラブを代表し、町田が初めてアジアの戦いに挑んだ。

 強じんなフィジカルやハードワークを武器とする町田だが、それらは韓国サッカーの伝統でもある。Jリーグでは自らの土俵とする局面でも、この日はFCソウルに上回られる場面が多くあった。後半14分にはカウンターから痛恨の先制点を許した。

 敗戦の危機から救ったのは、チームと同じく進境著しい若手だった。後半35分。左サイドから崩してMF下田北斗が中へ折り返すと、味方が一度そらしたボールをMF望月ヘンリー海輝が右足を伸ばして相手ゴールに押し込んだ。

 「なかなか落ち着く時間がなく、厳しい展開だった。チームの皆が諦めずにやり続けた結果が僕の1点につながった」

 クラブのJ1初挑戦だった昨季にプロデビューし、今では日本代表に名を連ねる望月。近年の町田の急成長を象徴する選手が、アジア初ゴールを記録した。

 勝ち点1を獲得したものの、国際舞台の厳しさを味わったのは確かだ。町田の黒田剛監督は「体や球際の強さをすごく感じた。これから全ての試合において、それが基準になっていくのだろう」。まだまだチームは成長途上だ。【高野裕士】

毎日新聞

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