早稲田実に流れ呼んだチャージ 「早慶」共に2回戦へ 高校ラグビー

2025/12/27 18:52 

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 ◇全国高校ラグビー大会1回戦(27日・東大阪市花園ラグビー場)

 ◇○早稲田実(東京第2)39―14石見智翠館(島根)●

 早稲田実は2度のキックチャージで主導権を握り、強豪・石見智翠館に競り勝った。くしくも同じ時間帯に別のグラウンドで試合をしていた慶応志木(埼玉第2)も1回戦を突破。「早慶」がそろい踏みで2回戦へ進んだ。

 早稲田実に流れをもたらしたのは、スクラムハーフ(SH)梅沢遊輝だ。3―7の前半10分、相手陣深くでキックにチャージをかけ、こぼれたボールを拾ってそのまま逆転のトライとした。

 2度目は後半10分。トライゾーン近くで再び圧力をかけ、はじいたボールをまたも自らトライ。ファインプレーの連続に「これでチームも流れに乗れたので、とてもうれしい」と喜んだ。

 「自分たちが決まりごととしていたプレー(ディフェンス)ができた」と主将の河村和樹は語る。目黒学院や国学院久我山といった強豪がひしめく東京にあって、失点を減らすことはチームの生命線だ。その中でも受け身になって圧倒されないよう、前に出て圧をかけるディフェンスにはこだわってきた。

 2回戦で早稲田実、慶応志木がともに勝てば、3回戦で直接対決となる。「自分はあまり意識していないが、そうなれば注目はされると思う。そこまで一つ一つ(勝ちを)積み重ねていければ」と河村。大学ラグビーでもよく知られる「早慶戦」が花園でも実現となるか。【吉川雄飛】

毎日新聞

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