アイスホッケー男子、米国が46年ぶり金 カナダとの延長戦制す
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックは最終日の22日、アイスホッケー男子の決勝があり、米国が延長戦の末、カナダを2―1で降し、1980年のレークプラシッド五輪以来46年ぶり3度目の金メダルに輝いた。
北米のプロリーグNHLのスター選手を擁する両国の激突はファン待望の一戦。トランプ米政権の高関税措置などで両国関係に摩擦が生じていることもあってか、会場は異様な盛り上がりを見せた。
アイスホッケー大国同士の頂上決戦は、ロースコアの大接戦となった。第1ピリオド序盤、米国がボルディ選手(NHL・ワイルド)のゴールで先制。その後は両チームとも相手の堅いディフェンスを破れず、一進一退の攻防が続いたが、第2ピリオド終盤にカナダのマカール選手(同アバランチ)が同点ゴールを決めた。
互いに一歩も譲らず、延長戦にもつれ込むと、早々にJ・ヒューズ選手(同デビルス)が豪快に決勝ゴールをたたき込み、勝負は決した。氷上には大興奮する米国チームの歓喜の輪ができた。
カナダは準々決勝のチェコ戦で負傷した主将のクロスビー選手(同ペンギンズ)が欠場したことも響いたとみられる。
会場の熱気はすさまじく、地鳴りのような「USA」「レッツゴー、カナダ」コールがたびたび交錯した。得点の際には客席を揺らすほどの歓声が起こった。
トランプ氏がカナダに対し「米国の51番目の州になるべきだ」と発言していたことなどもあり、カナダでは反米感情が高まっているとされる。
だがこの日は、観客から政治的なアピールは特に見られなかった。米国に近いカナダ西部カルガリーから応援に駆けつけたニック・ジョバンニさん(26)は「米国との関係は悪化しているが、一人の人物(トランプ大統領)が問題なだけだ。米国人の多くは友好的で、私たちは恨んでいない。両国の現状を考えると、この試合は少し重みがあるのかもしれないが、政治とアイスホッケーは別だ」と話した。【ミラノ福永方人】
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