パナソニックHD 津賀氏が会長退任、特別顧問に

2025/02/27 22:57 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 パナソニックホールディングス(HD)は27日、津賀一宏氏(68)が会長職を退くと発表した。取締役も退任し、6月23日付で特別顧問に就く。

 津賀氏はパナソニック(当時)が巨額赤字を計上した2012年に社長に就任。プラズマテレビ事業からの撤退を決めるなど構造改革を進めた。21年から会長を務めている。

 津賀氏は経団連の副会長や業界団体である電子情報技術産業協会(JEITA)の会長も務めており、それぞれ任期満了で退く見通し。パナソニックHDは「経団連やJEITAの要職を退くタイミングでの会長退任は本人の意向」としている。

 パナソニックHDは、松下電器産業時代の1961年に創業者の松下幸之助氏が会長に就いて以降、会長職を置いていたが、当面は空席とする。

 取締役会の透明性と客観性を図るため、社内外の取締役数を同数にし、津賀氏が務めてきた取締役会議長の後任には、沢田道隆・花王特別顧問が就く。【宮崎泰宏】

毎日新聞

経済

経済一覧>

写真ニュース