工場で廃棄の熱エネルギー→他工場で利活用 機械メーカーが実証実験
大手機械メーカーのIHI(東京都)は11日、工場で廃棄される熱エネルギーを回収し、他の工場で利活用する実証実験を報道陣に公開した。産業界でさらなる二酸化炭素(CO2)削減効果が期待されるという。今後、約1カ月間の実証結果を精査していく。
IHIなどによると、国民の生活や産業で消費されるエネルギーの約6割を熱エネルギーが占める一方、その多くが1度使われたら捨てられているという。排出される熱を有効利用すれば、新たなエネルギー購入のコストやCO2削減が期待される。
今回の実証実験で、ビジネスモデルとして成り立つかを主に検証。IHIが熱を排出する企業と熱を購入したい企業の間に入り、熱エネルギーの販売を請け負う。場所を提供してもらう代わりに設備費を負担。排熱を提供する企業への対価を検討中だが、CO2削減に取り組む企業としてのブランディング効果や排水処理コストの低減などがメリットとされる。
実験は熱を提供する側として若松区の「シャボン玉石けん」、熱を利用する側として半導体用化学薬品の製造会社「弘田化学工業」の工場を利用した。シャボン玉石けんのボイラーから排出される熱を熱交換器で回収し、蓄熱装置に貯蓄する。その熱で配管を流れる水は約50度に上昇。温水は約70メートルの配管で流され、弘田化学工業に設置された機械に降り注いで中にある薬剤入りのプラスチック製のドラム缶を温める仕組みだ。水は循環利用。弘田化学工業にとっては、これまで薬剤を温めるのに必要な電気代の節減が期待される。
IHIの大塚裕之さん(58)は「CO2削減は待ったなし。捨てられた熱の価値を見いだし、どう分配するか探っていきたい」と話した。【井土映美】
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