JALとANA、国際線の燃油サーチャージ大幅値上げ 5月から

2026/04/20 20:27 

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 日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は20日、中東情勢悪化で航空機燃料の価格が急騰したことを受け、5月発券分から国際線の燃油サーチャージを引き上げると発表した。政府が石油元売りに支給する補助金を考慮しても、最大で4月発券分の倍に近い片道5万6000円の上乗せとなる。

 燃油サーチャージは燃料価格の変動を運賃に上乗せする仕組み。この時期の発表はこれまで6~7月発券分に適用していたが、5~6月発券分に1カ月前倒しして適用する。前倒しは中東情勢悪化の影響で燃料価格が急騰したため。ANAは「現行の仕組みはコストの急騰に対応できていなかった」(広報)と説明する。

 燃油サーチャージの上限額も3段階引き上げた。JALは飛行距離が長い日本発北米行きなどの路線で最大5万円としていたが、5万9000円に引き上げた。ANAも同じ方面を5万5000円から5万9000円にした。アジアなど各方面の上限も引き上げている。

 航空燃料の指標となるシンガポールケロシンの市況は、中東情勢悪化前に比べて約2~2・5倍に高騰している。このため、両社は本来であれば上限額を適用するはずだった。しかし、政府が航空機燃料の補助金を支給していることから、両社は上限の1段階前に当たる上乗せ額を適用し、5~6月は最大5万6000円とした。

 両社は20日、国土交通省に燃油サーチャージの引き上げを申請し、即日認可された。国交省の担当者は「1カ月前倒しして適用しても、利用者に特別な不利益は生じないと判断した」と述べた。【中島昭浩】

毎日新聞

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