アップル、クックCEO退任 後任にターナス氏 15年ぶり交代

2026/04/21 10:51 

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 米アップルは20日、ティム・クック最高経営責任者(CEO)の後任に、ジョン・ターナス上級副社長が昇格する人事を発表した。クック氏は会長職に就く。いずれも9月1日付。経営トップ交代は、創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が病気療養を理由に退いた2011年以来15年ぶりとなる。

 クック氏は11年のCEO就任以降、腕時計型端末「アップルウオッチ」やワイヤレスイヤホン「エアポッズ」など新カテゴリーの製品を投入し、ヒット商品へと飛躍させた。時価総額は就任当初の10倍以上の4兆ドル(約630兆円)に増加し、年間売上高も約4倍に拡大。在任期間中に使われている端末の台数が25億台を超えた。

 一方、生成人工知能(AI)分野は苦戦している。独自AI「アップルインテリジェンス」は、競合他社であるオープンAIの「チャットGPT」やグーグルの「ジェミニ」に後れを取っている。巻き返しに向け、トップを引き継ぐターナス氏の手腕が試されそうだ。

 ターナス氏は01年に製品デザインチームの一員としてアップルに入社。13年にハードウエアエンジニアリング担当副社長に就任し、21年に上級副社長に昇進した。数多くの製品開発に携わり、直近ではアップル初の廉価版ノートパソコン「マックブックネオ」の発売を主導した。

 アップルは今月、創立50年の節目を迎えた。ターナス氏は20日の声明でジョブズ氏の下で働いたことに言及したうえで「半世紀にわたって形成された価値観とビジョンに基づき、リーダーシップを発揮する」と抱負を述べた。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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