JAXA、IHI子会社を資格停止 ロケット製造で10年間虚偽報告

2026/06/02 20:31 

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日、国の基幹ロケットの開発を担う「IHIエアロスペース」(群馬県富岡市)を同日付で5カ月間の競争参加資格の停止処分にすると発表した。確認できただけで2016年から10年間、ロケット製造に用いる装置の保全作業が未完了であるにもかかわらず、完了したと虚偽の報告などを行い、5000万~6000万円規模の不正な請求をしていた。ロケット開発に遅れが出る可能性があり、JAXAは特例で契約する措置を検討する。

 25年11月に発覚し、同社が12月にJAXAに報告、今年5月に調査結果を提出した。16年以降の契約を調べると、14契約で問題があり、13契約が保全に関する虚偽報告、1契約は部品を必要な期限までに調達したとの虚偽報告だった。同社の担当者は「製品ができるまでに保全作業をすればよいとの意識があった」と釈明しているという。

 同社はIHIの子会社で、「H3」など大型主力ロケットの補助ブースターや、小型主力ロケット「イプシロン」の主要部分の開発を担っている。JAXAによると、6月10日に打ち上げられるH3の6号機についても虚偽報告された装置で製造されたものがあったが、品質に問題はないと確認したという。

 JAXAは今後5カ月間に同社から新たにロケットの部品などの供給を受ける必要が生じた場合、随意契約など特例での調達を検討する。同社は「事態を厳粛に受け止め、深くおわび申し上げる。社内の独立した組織の品質保証部門で検査・評価をしているため、品質に影響はない」としている。【木許はるみ】

毎日新聞

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