橋本愛、震災に思いを寄せて涙「思い出しちゃった」 デビュー作“先生”岡田将生が気遣う

2025/03/24 05:00 

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NHK土曜ドラマ『地震のあとで』完成試写会に登壇した橋本愛 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の岡田将生(35)、橋本愛(29)、唐田えりか(27)がこのほど、都内で行われたNHK土曜ドラマ『地震のあとで』(4月5日スタート NHK総合 後10:00~後10:45)完成試写会に登壇。岡田が、涙をにじませる橋本を気遣う場面があった。

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 今作は、1995年に発生した阪神淡路大震災の後、作家・村上春樹氏が著した4つの短編を震災から30年を迎える今年、全4話で連続ドラマ化する。岡田、橋本、唐田は#1「UFOが釧路に降りる」に出演。阪神淡路大震災のニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)は、突然家を出ていく。夫の小村(岡田)は、妻の行方も分からないまま、後輩に依頼された「届け物」をするため釧路へ。妻はなぜ出ていき、どこに行ってしまったのか。小村は、釧路で出会ったシマオ(唐田)、ケイコ(北香那)らに奇妙な旅へと導かれていく。

 岡田は、妻を演じた橋本について「橋本さんは『告白』(2010年)という映画で初めて会ってお芝居をさせていただき、時を経て、大人になって共演するのはうれしいものもあり、僕自身の変化も見せたい思いもあり、逆に緊張する」と本音を吐露。「(橋本は)特にせりふのないとても難しい役だったんです。テレビを見ているのか、何を見ているのかと考えさせられるお芝居でした。小村の内部に何が起きるのか楽しみにしていたので」と、橋本の演技に圧倒されたと明かした。

 岡田のコメントを受けて、橋本も「私の商業映画のデビュー作だったんです。中学生と先生でした。再会できたのはうれしかったです」とにっこり。「(劇中では顔を合わせる場面がないため)声を聞いていて、とっても素敵だなって。物語の世界観が声に乗っていた気がして、聞いているのが心地よかった記憶があります」と絶賛した。

 その後、作品の舞台である阪神淡路大震災への思いを問われると、1996年1月生まれの橋本は「(自分は)生活感覚そのものが揺らいだ後に形成されたものなんだなと実感しました。諸行無常で常に移り変わりゆくものだなということは物心ついているときから感じていましたし、地震の余波の上に人生があるんだなと改めて気づきました」と、思いをめぐらせ、涙を浮かべた。

 橋本は「ごめんなさい、思い出しちゃった」と涙。岡田は「大丈夫?」と声をかけ、唐田に発言を譲り、スタッフからティッシュが届けられるのを見守るなど、気遣っていた。
ORICON NEWS

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