『刀ミュ』江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと、8振りの彩り豊かなパフォーマンスに会…

2025/05/30 13:00 

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ミュージカル『刀剣乱舞』 江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと東京公演の模様(C)NITRO PLUS・EXNOA LLC/ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

 「ミュージカル『刀剣乱舞』 江 おん すていじ ぜっぷつあー りぶうと」が29日、東京・Zepp Hanedaにて大千秋楽を迎えた。前作に続き俳優の田村升吾が篭手切江、立花裕大が豊前江、福井巴也が桑名江、笹森裕貴が松井江、山崎晶吾(※崎=たつさき)が五月雨江、永田聖一朗が村雲江、雷太が大典太光世、小西成弥が水心子正秀を演じ、約2時間のライブパフォーマンスを披露した27日の公演のステージレポートをお届けする。

【写真】まぶしい!初公開の緑衣裳を含むステージ写真24点

 本作は、2023年12月~2024年1月に国内6都市のZeppを巡った「ミュージカル『刀剣乱舞』 江 おん すていじ ぜっぷつあー」の再演で、前回の上演内容をベースとしつつ新たな要素も盛り込んで“りぶうと”。前作と同じく篭手切江、豊前江、桑名江、松井江、五月雨江、村雲江、大典太光世、水心子正秀の8振りが、東京・大阪での国内公演、マレーシアでの海外公演と、3都市4箇所のZeppで上演した。

 開演前にはさっそく大典太光世と水心子正秀がステージに登場。中央に用意されたDJブースでコミカルなパントマイムの掛け合いで会場を温める。スーツケースにちんまりとまたがった水心子正秀が大典太光世に押され現れると、客席からは「かわいい~!」と声が漏れていた。

 いざ本編、ステージに8振りが登場すると、Zeppが大歓声に包まれた。勢いのある『FANFARE』で一気に盛り上げたかと思えば、手でハートを作る振り付けがキュートな『Honey Love』で熱視線を集めた。まず2曲披露すると、コール&レスポンスタイムに。豊前江が「きょうは何曜日だ」と叫ぶと、「火曜日ー!」と観客から回答が。その声に「火曜日!Thursdayだな!」と豊前江が反応し「Tuesdayな」とツッコミが入る事態に、一気に会場が和む。

 続く『江 おん らっぷ』りぶうとver.は、前回からリニューアルされた自己紹介ソングを個性たっぷりに披露した。レコードとターンテーブルをモチーフにしたちぇけちぇけペンライトを使う場面では、途中で村雲江のペンライトが点かないハプニングがあったが、すかさず篭手切江が自身が持っていたペンライトと取り替え点け直すという頼もしい一面も。

 次から次へ曲を展開し、さまざまな表情を見せる刀剣男士たち。大典太光世がターンテーブルを操り、刀ミュシリーズの楽曲をミックスしていく『でいじぇいぱふぉうまんす』りぶうとver.では豊前江、松井江、五月雨江、村雲江が投げキスをする演出もあり、さらに会場の興奮は高まっていく。衣裳もそれぞれ合わせたユニット曲は「江 おん めどれえ」と題し、五月雨江と村雲江による『生存者バイアス』、篭手切江と桑名江による『R.U.N』、豊前江と松井江による『ナミダドロップ』、そして水心子正秀と大典太光世が『2 THE TOP』を披露し盛り上げていく。

 さらに今回は、全員のソロ曲も披露。新曲『直感リプレイス』で篭手切江が勢いをつけると、ステッキを巧みに操るマジシャン風の村雲江の『幻想Magic』、ロックをポップに魅せた五月雨江の『NO』、ミディアムポップで楽しませた桑名江の『Break of Dawn』、ロックを熱くクールにパフォーマンスした松井江の『錆びた扉』、高らかに歌いながら時折切なげな表情も見せた豊前江の『Guilty』、ピアノ弾き語りで美声を響かせた大典太光世の『Gray』、バラードをしっとりと聴かせた水心子正秀の『Free & Easy』、と彩り豊かに繰り広げる。

 MCでは「GO!GO!昔ばなし」と題しユニークな即興劇で楽しませた。コーナーの最初には五月雨江のほどけた靴紐を豊前江が結んであげようとするほほえましい場面も。この日のお題は「ブレーメンの音楽隊」。くじで決まった配役はロバを松井江、犬を五月雨江、猫を豊前江、雄鶏を大典太光世、ボスの泥棒を村雲江、手下Aを篭手切江、手下Bを桑名江。「よーいはじめ!」の合図で、語り手となった水心子正秀のストーリーテリングにのせて、時に無茶振りのようなシーンも楽しく演じきり、会場を笑いに包んだ。

 スクリーンに篭手切江と大典太光世による連弾の手元が映され始まったアンコールでは、8振りがそれぞれの色のグッズTシャツを着て登場。『Sweet & Bitter』と『STARTING NOW』の2曲を披露し、大歓声の中幕を閉じた。
ORICON NEWS

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