俳優の尾碕真花、松本怜生がW主演を務める、TBSのドラマストリーム『シンデレラ クロゼット』（毎週火曜　深0：58※初回、深1：28～）が、7月1日にスタートする。このほどそろってインタビューに応じた2人に作品に対する思いを聞いた。

【別カット】美しい…松本怜生の”女装男子”姿

　原作は、柳井わかなによる人気漫画で、2019年から「別冊マーガレット」（集英社）で連載された同名作品。オシャレなキャンパスライフに憧れて地方から上京してきた女子大生・春香と、自分なりの美を追求する専門学生で女装男子・光の出会いから始まる。まっすぐで素直な春香と厳しい言葉をかけながらも、「変わりたい」と心から願う春香を支える光がメイクやファッションをきっかけに、憧れの先輩や出会う人たちにも影響を受けながら成長していく新感覚の青春ラブストーリー。

　尾碕は、2012年に『第13回全日本国民的美少女コンテスト』で審査員特別賞を受賞、16年の俳優デビュー以降、ドラマや映画、舞台を中心に活躍。『騎士竜戦隊リュウソウジャー』（19年～20年／テレビ朝日系）では、老若男女を問わず注目を集め、連続テレビ小説『虎に翼』（24年／NHK）、『恋愛バトルロワイヤル』（24年／Netflix）、『コールミー・バイ・ノーネーム』（25年／MBS）など数々の人気作・話題作に出演した。TBSドラマ初主演となる本作では、オシャレな大学生活を夢見て上京してきた大学生・福永春香（ふくなが・はるか）を演じる。

　「少女漫画の実写化を初めて演じさせていただきます」と明かした尾碕は、「最初は、王道のラブストーリーでキュンキュンするようなキラキラした世界に、私は馴染めるのだろうか…という不安もありました」と吐露。それでも「それと同時に自分がヒロインとして作品の世界に飛び込んでいけるということがすごく楽しみでした」と目を輝かせた。

　松本は、4月期TBS火曜ドラマ『対岸の家事～これが、私の生きる道！～』で働くママの同僚・今井尚記役を好演。22年にドラマストリーム『パパとムスメの7日間』で連続ドラマ初レギュラー出演を果たし、その後連続テレビ小説『おむすび』（24年～25年／NHK）など数々の話題作に出演。地上波ドラマ初主演となる本作では、ピンチの春香をメイクやファッションで助ける謎の美女・神山光（かみやま・ひかる）を演じる。実は光は専門学校に通う女装男子だった…！

　「少女漫画原作は、いつかやってみたいジャンルの一つでした」と意欲十分に語った松本だが、物語を彩る“女装男子”という難しい役どころに「作品の概要をいただいた時に『できるかな？』と正直思いました。女装男子という設定を崩さないように喋り方、立ち方、歩き方…。一個一個がズレてはいけないという責任感があったのではじめは不安でいっぱいでした」と正直な胸の内を明かした。

　役作りに関しては「街中を歩く女性を観察させてもらいました。もちろん役作りのためにですよ（笑）」と笑顔で語り「一人ひとりスマートフォンを持つ腕の高さも違うし、カバンの持ち方も違う。やっぱり男性とは重心の置き方も違うけど、意外と腕を組んでいる人も多いなと思いましたね」と感想を述べた。

　そんな努力もあって劇中で披露する松本の女装姿は高い完成度を誇る。「すごくきれいでした！」と絶賛した尾碕は「顔のパーツが華やかじゃないですか。だから女性メイク映えもするし、カラーコンタクトレンズも似合ってる。まつ毛もすごく長くて『いいな～！』って思いながら見てました。顔も小さくて、ちょっと隣には並びたくないなって（笑）」。止まらぬ賛辞に松本は「ありがとうございます、マスカラのおかげでございます（笑）」と照れくさそうに返していた。

　また、2人といえば、直近のNHK連続テレビ小説での好演ぶりが記憶に新しい。尾碕は『虎に翼』でヒロインの再婚相手の娘を演じて注目された。「『虎に翼』の経験はすごく大きいですね。岡田将生さんや余貴美子さん。大先輩の方々とお芝居させていただくことが続いて（共演者の）技術力の違いはもちろんですし、現場での過ごし方、人間力みたいなものを直接見て感じて、『自分もこうなりたい』と思いました。朝ドラの現場を経て、自分の中で一つ大きな軸ができた気がしていて、転機になったというか、影響された作品の一つになりましたね」と語る。

　一方で松本は『おむすび』でヒロインの初恋相手を務めたことも話題に。「橋本（環奈）さんが最初に惚れる役ということでプレッシャーはありました」と振り返りながらも「愛あるコメントをたくさんいただきましたし、最後まで演じきったことで自信がつきましたね。作品への感謝もありますし、朝ドラを経て自分の中で思い切りの良さがまた一段とあがった気がします」と確かな充実感をにじませた。

　終始和やかな雰囲気でインタビューに応じた2人。「同い年なんですけど、勝手に弟みたいだなと思いながら接しています」（尾碕）、「僕もそれ思いました。同い年だけどお姉さんみたいだなって」（松本）。初共演ながらすでに息ぴったりな2人がどんなラブストーリーを描くのか、期待したい。

■ドラマストリーム『シンデレラ クロゼット』
7月1日スタート　
毎週火曜深夜0時58分～（TBS系）
（※一部地域をのぞく、放送時間変更の可能性あり）
地上波放送終了後「TVer」「TBS FREE」にて見逃し配信
6月24日(火)よりNetflixにて、先行配信スタート

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