バスケ名将・井上真一さんお別れの会 選手ら500人参列 名古屋

2025/06/30 08:45 

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 監督、ありがとうございました――。桜花学園高(名古屋市)のバスケットボール部監督として同校を全国屈指の強豪に押し上げ、多数の女子選手を育て昨年12月に亡くなった井上真一さん(享年78)のお別れの会が29日、同市中区のホテルであり、卒業生ら約500人が恩師をしのんだ。

 馬瓜エブリン選手(デンソー)や妹のステファニー選手(スペインリーグ・サラゴサ)のほか、渡嘉敷来夢(らむ)選手(アイシン)、高田真希選手(デンソー)ら日本を代表する現役選手も参列。トヨタ自動車の大神(おおが)雄子監督も訪れ、井上さんのトレードマークだったボタンダウンシャツや優勝盾などが飾られた会場で献花台に花を手向けた。

 馬瓜エブリン選手は取材に「本当にお父さんだと思っています。エイプリルフールに、コーヒーカップに麺つゆを入れて飲ませるといった楽しい思い出もあります。『ありがとう。心配せずに見守っていてください』と献花台で伝えました」と話した。

 ステファニー選手は「2023年にスペインに挑戦するときは『バカじゃねえの』と驚かれましたが、最後まで自分を見捨てずに育ててくれた人。感謝の気持ちが一番です」と語った。

 井上さんは早稲田大を卒業後、中学校での指導者を経て1986年に名古屋短大付属高(現桜花学園高)の監督に就任。全国高校総体の女子で25度、全国高校選手権(旧全国高校選抜優勝大会、通称ウインターカップ)で24度の優勝に導くなど屈指の強豪校に押し上げた。【梶原遊】

毎日新聞

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