石川出身・大の里が凱旋パレード 「横綱」沿道から大歓声

2025/06/29 16:19 

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 大相撲の第75代横綱・大の里=本名・中村泰輝(だいき)=の昇進を祝うパレードが29日、出身地の石川県津幡町であった。同県出身の横綱としては、1973年の輪島以来52年ぶり。紋付き袴姿の大の里がオープンカーから笑顔で手を振ると、沿道の町民らから大きな拍手や歓声が上がった。

 午後3時から始まったパレードで、大の里は二所ノ関親方とオープンカーに乗り、町役場から町文化会館までの約1・2キロを進んだ。沿道には新横綱の雄姿を一目見ようと、早い時間から大勢の町民や相撲ファンらが集まり、車が近くを通過すると、「おめでとう」「横綱」などと祝福や激励の声が飛んだ。

 パレード後に開かれる予定の報告会では、県から県民栄誉賞、町からも町民栄誉賞がそれぞれ贈られる。

 大の里は小学1年から相撲を始め、新潟県立海洋高校(同県糸魚川市)を経て日体大へ進学。1年生から学生横綱になり、3、4年ではアマチュア横綱となった。

 2023年夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏み、今年の夏場所には2場所連続となる4度目の優勝を果たした。13場所での横綱昇進は年6場所制となって以降、史上最速。“地元の先輩”輪島の21場所を塗り替えるスピード出世となった。【岩本一希】

毎日新聞

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