「地方分権は進んでいるか」に道州制など各党主張 大阪で政治討論会

2025/06/29 16:50 

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 参院選(7月3日公示、20日投開票)を前に、関西プレスクラブは29日、大阪市内で「政治討論会」を開いた。9党の政党幹部らが出席し、社会問題や経済対策、大阪・関西万博の評価などについて議論を交わした。

 設問に○か×(イエスかノー)で答えるコーナーで、「地方分権は進んでいる」という問いに対し、自民党の細野豪志政調会長代理と、立憲民主党の尾辻かな子政調副会長が「○」を掲げた。6人が「×」を掲げ、国民民主党の川合孝典幹事長代行はどちらも掲げなかった。

 細野氏は「地方からオーダーがあったものは取り組んでいる。一方で、災害などの有事は国が前面に立つのが重要だ」と述べた。尾辻氏は「大阪には政令市が二つ、中核市が七つある。児童相談所も各都市でできるので、応援していく」と述べた。

 「×」とした日本維新の会の岩谷良平幹事長は「極めて遅く、小出しだ。(維新は)道州制と副首都を訴えている。大胆に権限や財源を移譲すべきだ。強い都市をつくることで経済成長をけん引できる」と主張した。

 出席したのは、自民の細野政調会長代理▽立憲の尾辻政調副会長▽維新の岩谷幹事長▽国民民主の川合幹事長代行▽公明党の石川博崇参院幹事長▽れいわ新選組の八幡愛衆院議員▽共産党の山下芳生副委員長▽参政党の神谷宗幣代表▽社民党の大椿裕子副党首――の9人。日本保守党は欠席した。【藤河匠、面川美栄】

毎日新聞

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