対立再燃? マスク氏がトランプ政権批判、「何百万もの雇用を破壊」

2025/06/29 18:05 

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 トランプ米大統領肝いりの大型減税を含む法案を巡り、米実業家イーロン・マスク氏は28日、X(ツイッター)で、雇用の破壊と急成長中の産業の停滞を招くとし「国に甚大な損害を与える」と再び批判した。共和党が法案成立を急ぐ中、両者の間で対立が再燃しないか注目が集まっている。

 マスク氏は、昨年の大統領選以降、トランプ氏と親密な関係を築き、側近として政府効率化省(DOGE)を率いてきた。

 だが、政権を離脱した今月、この法案について「財政赤字を招く」と批判的な姿勢を見せると、トランプ氏との関係が急速に悪化し、激しい対立に発展した。

 その後、自身の投稿に一部「行き過ぎ」があったとして後悔していると述べ、関係はいったん修復したように見えていた。

 ところが、マスク氏は28日、米上院での法案審議に先立ち、再びXに投稿。「上院の最新の法案は米国で何百万もの雇用を破壊する。過去の産業に補助を与える一方、将来の産業に深刻な打撃を与える。共和党にとって政治的な自殺になる」と強く批判した。【飯田憲】

毎日新聞

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