<1分で解説>報道機関の世論調査、アンケートとなにが違うの?

2025/06/29 19:08 

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 毎日新聞では28、29日、全国世論調査を行い、石破茂内閣の支持率などを調査しました。そもそも世論調査ってどういうもの? 1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「世論調査の仕組み」を解説します。

Q 世論調査ってどうやるの?

A 毎日新聞はほぼ毎月、政治課題の賛否や内閣支持率などを調べるため、18歳以上の有権者に意見を聞いています。

Q 世論調査とアンケートは、どう違うの?

A 街頭や雑誌のアンケートは特定地域に住む人や、特定の話題に関心のある人が対象です。世論調査は新聞の読者を対象にしているわけではなく、地域や年齢層などを実際の人口構成に近づけて、結果が国民全体の意識の「縮図」になるようにしています。回答を誘導しない公正な質問をすれば、統計学的に信頼できる調査結果が得られるとされています。毎日新聞では、調査に「dサーベイ」というシステムを使っています。

Q dサーベイってどんな調査なの?

A dサーベイは、スマートフォンを使って行うインターネット調査のことです。NTTドコモのdポイントクラブ会員を対象にしています。

Q どうやって調査対象を選ぶの?

A 全国の18歳以上約7400万人の中から、無作為に調査対象者を選んでいます。

Q 同じような質問でも新聞によって結果が違うのはどうして?

A 質問の仕方や表現の違いで回答の傾向が変わることがあります。例えば内閣支持率を尋ねる場合、支持か不支持か答えられない人に「あえて答えるならどちらですか」と重ねて聞くことで、内閣に勢いがある時は高めに、低迷(ていめい)時は低めになる傾向があります。毎日新聞は重ね聞きはせず、「関心がない」という選択肢も設けているため、ほかの新聞より支持率が低めに出ることがあります。

Q dサーベイはいつから使っているの?

A 2024年10月の調査からです。それまでの世論調査は、電話や面接で行うことが多かったですが、dサーベイはスマートフォンを使うので、より多くの人に簡単に参加してもらえるのが特徴です。

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